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コラム column

2021年4月27日

第15回骨董通りリンク報告

「アニメとライツビジネス」

骨董通りリンク事務局 

骨董通り法律事務所では、中堅・若手を中心とする実務家・研究者による勉強会、「骨董通りリンク」を開催しています。2021年4月に行われた第15回のテーマは、「アニメとライツビジネス」。本コラムでは、その一端をご紹介します。

20年近くにわたって日本歴代興行収入ランキングの不動の1位であった「千と千尋の神隠し」。その記録を塗り替えた「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の大ヒットは、記憶に新しいところです。
今回のご登壇者は、マンガ「バクマン」にも登場する「週刊少年ジャンプ」10代目編集長で、現在は第三編集部長として同編集部やライツ部門も束ねる瓶子吉久さんと、京都アニメーション代理人としても注目を浴びた、アニメ界の守護神、桶田大介弁護士(シティライツ法律事務所)。福井健策弁護士の司会による、アニメ制作・利用の法と実務に関する濃密な2時間+αでした。

瓶子吉久さんには、アニメ「鬼滅の刃」を中心に、「遊戯王」、「ナルト」などの他のジャンプ作品の映像化の事例にも触れながら、どのように漫画がアニメ化され、どのような考え方でライツビジネスを行っているのかについて語っていただきました。
「鬼滅の刃」は、数々の名作漫画を世に送り出してきた瓶子さんのご経験の中でも、桁違いの勢いの作品の一つであったとのこと。アニメの反響が大きかったのが一因のようですが、原作者と出版社の両視点から、アニメの製作委員会方式や、アニメ化の全容と課題などについてお話しいただきました。

桶田大介弁護士には、アニメーション法務とプロボノ活動のご経験に触れつつ、アニメ産業から制作実務に至るまで、幅広くお話しいただきました。
放送、配信、上映等を通じて作品やキャラクターのファンが生まれ、そのファンの愛着に応えるべく、様々なコンテンツや商品を提供していくことが、アニメを題材としたライツビジネスの根幹にあります。こうしたアニメの産業構造を踏まえながら、アニメ化に際して製作委員会方式が採られる背景、アニメ製作/制作のスケジュールや契約問題、アニメを取巻く近年の状況や課題など、一つ一つ詳らかに掘り下げていただきました。
大手配信プラットフォームによる日本のアニメ産業や制作会社の捉え方、芸能コンテンツとアニメコンテンツの違いなども浮き彫りになりました。トップランナーにしか語り得ない、アニメ法務の最前線でした。

お二人のプレゼンテーションの後、福井弁護士の司会進行のもと、ライツビジネスにおけるマネタイズの難しさ、漫画、アニメ、実写それぞれを取り巻く状況の違いなどについてディスカッションが行われました。参加者の方々からも、それぞれのお立場から興味深い質問とコメントが飛び交い、前回に続いてオンライン開催ながら、いつも以上に熱のこもった議論が展開されました。

次回の骨董通りリンクの活動報告もお楽しみに!

以上

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