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コラム column

2019年2月27日

バラエティ

☆記念企画「事務所メンバーがお勧めするジャンル別ベスト15」第7回

「記録より記憶に残っているNBA外国人プレーヤー」

弁護士 小林利明(骨董通り法律事務所 for the Arts)

これまでに本企画で取り上げられたテーマは、いずれも、各執筆者が気の赴くままに選んだものです。ですので、私も、誰にも止められることなく勝手にテーマを決めてしまいました。その結果、多少マニアックになることは覚悟のうえで、つい数日前に日本代表が13年ぶりにバスケットボールのワールドカップ(今年8月31日から中国で開催)の出場権を得たことを記念して、バスケ絡みのネタにしました。

スポーツの種類を問わず、また、国を問わず、トップレベルには帰化選手や海外で活躍する選手が少なくありません。今回のバスケ日本代表にも、帰化選手やNBA(世界最高峰である米国プロバスケリーグ)経験者が含まれています。そこで今回は、国際化が目覚ましいNBAでプレイする/した選手のうち、「個人的に強く記憶に残っている往年のあるいは現役NBA外国人プレーヤー」(選手登録上、米国籍ではない選手。ただし米国への帰化選手は含む)を15人選んでみました。

※以下では、「選手名(国籍、ドラフト指名順位)」の順に記載。記載情報はWikipedia等も参考にした。

15位 Shawn Bradley(ドイツ、1993年ドラフト2位)

この年のドラフト1位と3位はクリス・ウェバーとペニー・ハーダウェイ。その間にピックされたことがまずすごい。でも本当にすごいのはNBA最高クラスの身長(229cm)だったのに、相手選手に自分の上からしょっちゅうダンクを決められてしまうので有名だったこと。後に彼のドキュメンタリー番組が作られたが、その番組の宣伝文句はなんと「ブラッドリーは、人生にはバスケットボールより大事なことが多くあり、コート上で成したことだけで成功は図れないことを示してくれる」。賞賛されているのか、そうでないのか。。。

14位 Manute Bol(スーダン、1985年31位)

NBA入り時点では史上最高身長選手(231cm)。息子のBol Bolも長身で今年のNBAドラフト上位指名候補。Manuteは圧倒的な長身からのシュートブロックが武器で、NBAの歴史で唯一、シュートブロック数が得点数を上回る選手だそう。ManuteはNBA最短身長のMuggsy Boguesとチームメイトとして1シーズン同じコートに立っていたが、二人の身長差はなんと71cm!ちなみに、Muggsy Bogues選手は、私の好きな番組の1つ「奇跡のレッスン」(Eテレ)に出演し日本の中学生に熱血指導していました。

13位 Detlef Schrempf(ドイツ、1985年8位)

まだあまり外国人選手が多くなかった80年代に活躍。オールスター前夜祭であるスリーポイントコンテストではLarry Birdと競い、オールスターにも3度選出。Gary Payton、Shawn Kempとともに戦った90年代半ばのSeattle Supersonicsは記憶に残るチームの1つ。ちなみに、この年のドラフト12位はKarl Malone。

12位 Rik Smits(オランダ、1988年2位)

ジャンプせずともダンクできるほどの長身(224cm)ゆえか、あだ名は「The Dunkin’ Dutchman」。Indiana Pacers一筋12年。屈強な長身センターが多かった時代にあっても目立つ身長と、柔らかいシュートタッチが印象的。それほど華はなかったものの、90年代半ばのNew York Knicksを地味に苦しめた姿が焼き付いている(もちろんReggie Millerには派手に苦しめられた)。

11位 Drazen Petrovic(クロアチア、1986年60位)

ヨーロッパで大活躍の後NBA入りしたが、最初のチームでは出場機会に恵まれなかった。NBAでの2シーズン目に移籍先したチームで活躍するも、そのわずか2年後のシーズンオフに、交通事故で28歳で死亡。この年のドラフト同期にはDennis RodmanやDell Curry(NBAを代表するスター選手であるStephen Curryのパパ)。2002年NBA殿堂入り。

10位 Steve Nash(カナダ、1996年15位)

現役時代の活躍については改めて説明するまでもない名選手。身長は190cmに満たないらしいが、抜群のゲームメイクセンスでシーズンMVPを2年連続受賞。オールスターにも8度選出。2018年殿堂入り。引退間際は持病の背中の痛みに悩まされ、ほとんど試合に出られなかった姿が痛々しくも印象的。Allen Iverson、Kobe Bryantと同期。

9位 Yao Ming(中国、2002年1位)

中国出身選手として最もNBAで成功した選手であり、アジア系選手としてNBAトップレベルで活躍した初めての選手。長身(229cm)のセンターとして活躍。選手生活後半は怪我との闘いだったが、オールスターにも8度選出。2016年殿堂入り。

8位 Toni Kukoc(クロアチア、1990年29位)

ヨーロッパリーグで活躍後、NBA入り。シカゴブルズでMichael Jordan、Scotti Pippenらとともに3連覇を成し遂げる。208cm、106kgというインサイドでも戦えるフィジカルでありながら、長距離シュートも得意とする万能型選手であり、随所で「うまい」とうならせるオールラウンドなプレイを見せた。

7位 Giannis Antetokounmpo(ギリシャ、2013年15位)

今年のオールスターでは現役最強選手LeBron Jamesとともにリーグの顔となった、まだ24歳の選手。2017-18シーズンでは、得点、リバウンド、アシスト、ブロックショット、スティールの全部門でリーグトップ20入りの個人成績を残すという史上初の快挙を達成。デビュー以来、シーズンを追うごとに成長を続ける。NBAデビュー当時は、試合解説者がその名を正しく発音できないことがよく話題にされていた。ちなみに、若手ではBen Simmons(オーストラリア、2016年ドラフト1位)も超有望株。NBAデビューから4試合以内でトリプル・ダブル(1試合中で、得点、リバウンド、スティール等の3項目で2桁以上のスタッツを残すこと)を達成したNBA史上3人目の選手であり2018年の新人王。2人ともそれぞれの国の代表選手として2020年の東京オリンピックに出場する可能性大。

6位 Dikembe Mutombo(コンゴ、1991年4位)

医者になるためにジョージタウン大学に進学するも、バスケの道へ。身長も高い(219cm)が、本名も長い(Dikembe Mutombo Mpolondo Mukamba Jean Jacque Wamutombo)。90年代にゴール下を制覇した選手であり、ブロックショット成功後に、指を振るジェスチャーがトレードマーク。8度のオールスター選出と4度の最優秀年間守備選手賞受賞を誇る。2015年殿堂入り。

5位 Dirk Nowitzki(ドイツ、1998年9位)

ヨーロッパ出身選手で初めてのシーズンMVP受賞者。サイズもありスリーポイントも決められる万能型ビッグマン。現在、本人は正式には引退を表明していないものの引退間近とみられており、2019年のオールスターではリーグコミッショナーの粋な計らい(余計なお世話?)により、急遽設けられた特別枠でオールスターに選出。それまでにも13度のオールスター出場を誇る。同期には、現在、現役最高齢のAir CanadaことVince Carter。

4位 Hakeem Olajuwon(米国(帰化)、ナイジェリア出身。1984年1位)

同年のドラフトでMichael Jordan、Charles Barkleyをおさえての1位指名。シーズンMVP受賞、14度のオールスター選出に加え、「NBA50年の歴史の偉大な50人の選手」にも選出。しかしそんな記録より、特に90年代半ばに見せたゴール下での華麗な「Dream Shake」と、Patrick Ewing率いるNew York KnicksとのNBA Finalsでの死闘は忘れ難い。2008年殿堂入り。

3位 Patrick Ewing(米国(帰化)、ジャマイカ出身。1985年1位)

その表情も個性的な、NBAを代表する初代ドリーム・チームのメンバーは、屈強なフィジカルからは想像のつかないソフトなシュートタッチでリーグを席捲。「NBA50年の歴史の偉大な50人の選手」にも選出され、2008年には殿堂入り。筆者が90年代半ばのKnicksファンだったせいか、プレイオフでのEwingとOlajuwonのぶつかりあい、John StarksとMichael Jordanのせめぎあい、Reggie Millerに9秒間で8点を入れられ試合残り20秒でKnicksが競り負けた試合などは、今見ても鳥肌モノ。

2位 Yuta Tabuse(日本、ドラフト外)

そう、日本で最も有名なバスケ選手と言ってよい、田臥勇太選手。日本人として、彼を挙げないわけにはいきません。最初にNBAでプレイした日本人選手(なお、先人として、ドラフトされたがプレイしなかった岡山選手、米国籍保有の日系2世としてプレイしたWataru Misaka選手がいる)。田臥選手はPhoenix Sunsで4試合に出場したが、たとえ4試合でも、日本人がNBAでプレイしたという事実は、バスケファンにとっては感動以外の何物でもなかった。ちなみに田臥選手は現在Bリーグ栃木BREX所属。

1位 Yuta Watanabe(日本、ドラフト外)

第1位は同じYutaでも、渡邊雄太選手。昨年、残念ながらドラフトにはかからなかったが、Memphis GrizzliesとのTwo-way契約を勝ち取り、執筆時点までにNBA公式戦10試合に出場。これからがさらに期待できる選手だが、田臥選手以来14年ぶり2人目の日本人NBAプレーヤーの誕生と彼の活躍は、感慨深い。日本男子が2020年のオリンピックに出場できる場合は、彼は間違いなくコアメンバーの1人。


さて、15選はどうでしたでしょうか。予想通り、自分の印象に残っている15選手を気の向くままに挙げただけですが、この企画はそもそも、そういうものですので、ご容赦いただければ幸いです。ちなみに、15人を選ぶにあたりLuka Doncicをはじめ最近の選手も触れようか迷いましたし、NBA経験者で日本に帰化した選手(桜木ジェイアール選手、ニック・ファジーカス選手)なども触れるか迷いましたが、今回は割愛させていただきました。

最後にどうしても触れておかねばならない選手1名だけを挙げて、私の担当回を終わりたいと思います。それはもちろん、八村塁選手。現在Gonzaga大学3年目で、今やチームの中心選手となり、1巡目上位でドラフトされることは確実視されています。March Madnessでの活躍やケガ次第かもしれませんが、現時点で、1巡目一桁順位での指名を予想するNBA専門サイトも複数あります。今年のNBAドラフトは6月20日に行われますが、2年連続での日本人NBAプレーヤーの誕生が今から待ち遠しいです。

以上

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